宮古島のとなり伊良部島体験ダイビングショップ青の洞窟kaila|少人数で初心者向けのお店

スキューバダイビングした日に飛行機に乗れないのはナゼ?

せっかくの宮古島旅行!

飛行機出発、滞在ぎりぎりまで日程を組みたい人も多いでしょう。

そこで問い合わせが多いのが、宮古島から出発するその日のお問い合わせがありますが、

ダイビング後、その日に飛行機に乗ることはできません。

厳密にいうと、ダイビング終了後、12時間、または、18時間以上開けなければなりません。

その理由は、ダイビングライセンスを持っている方は学科講習で勉強したのでファンダイバーはおわかりでしょう。

でも体験ダイビングされる方は、なんで?ってなりますよね!

簡単に言うと、身体の安全上の理由から。

今日はなぜ、ダイビング終了日、その当日に飛行機にのってはダメなのか、
その理由とダイビング旅行のスケジュールの立て方をご紹介します。


理由は、減圧症になるリスクが高くなる!

まず、減圧法とは何かを知る必要があります。

私たちが吸っている空気は約8割が窒素、残りの約2割が酸素になります。

窒素は液体に溶け込みやすく、普段生活している私たちの体の中の水分や血液に溶け込んでいます。

地上では大気圧という気圧のもと、空気の重さのがある環境で私たちは呼吸しています。

これが1気圧。

ダイビングは海の中に潜ります。海の中では水の重さ、すなわち水圧がかかります。水圧は10m増すごとに1気圧増えますので、

例えば、水深10mだと2気圧のもとで私たち人間はダイビングしていることとなります。

最初に述べた空気はスキューバダイビングのタンクの中に入っていて、ダイビング中はこの空気を吸います。

約8割の窒素は周囲の圧力に応じて体内に溶け込みます。なので、地上よりもダイビング中の法がより多くの窒素が体の中に溶け込んでいるということ。

溶け込んだ窒素は、水中から水面へ上がる(減圧)とともに呼吸によって排出されます。

しかし、呼吸による窒素排出が追いつかない場合には、窒素は組織内や血管内で気泡化します。

これが窒素の厄介な性質。

窒素が作り出した気泡は、血管を詰まらせ、組織を圧迫することで障害を起こします。

想像するだけで恐ろしいですね。

ある研究では、とても小さな気泡といわれるサイレントバブルは誰の身体でも起こっている。
と結論付けています。

ダイビングに慣れている私たちインストラクターの身体も同じです。

スキューバダイビングで最も気を付ける必要があるものが

減圧症にならないこと。


減圧症の症状

窒素が作り出した気泡は身体のあらゆる場所で起こるため、症状は様々です。

症状として、疲労感、筋肉や関節の痛み、しびれ、麻痺。重症ともなると、意識障害、心血管障害。

これらは一例にしか過ぎず、たくさんの症状があります。


発生時はいつ?

いつ起こってもおかしくはありません。

私が今までの経験上、知っている事例の中でダイビング中に発生した事案があります。

ライセンス保持者でダイビング2日目、水中で起こりました。前日に3ダイブ、18m以上潜っていました。

3ダイブ目は水深が浅かったにしても、1日目にダイビングした際の窒素が身体に残っていたのは間違いありません。

 

回転性めまい、吐き気、嘔吐などは、通常は浮上後2~3時間以内に発症し、約18メートルよりも深いダイビングをした場合に起こるとされます。

逆に一般的には水深6mより浅い場所では減圧症は発生しないと言われています。

水深6m。ここがキーポイントとなっているので、当店の体験ダイビングコースでは基本水深6mくらいまで。

水深6mくらいが一番お魚が多いですからね!

体験ダイビングコースでそれよりも深く行くときは、細心の注意を払いながらガイドしています。


飛行機乗るまでどれぐらいの時間を空ければいいの?

地上で過ごしているときの呼吸で窒素は身体から排出されていきます。

排出される時間が何時間もかかるのです。

身体に窒素が沢山たまったまま飛行機に乗ってしまうと、

飛行機内では気圧が減少しますので、身体に窒素の気泡化が進んでしまうのです。

まさに飛行機内で減圧症。大変だ。

そのため、ダイビング終了後、その日の飛行機は乗れません。

1.1日1回だけ潜った場合、飛行機搭乗まで最低12時間あける
2.1日に複数回または連日潜った場合、飛行機搭乗まで最低18時間あける

これはダイビングライセンス講習の学科テストで出てくる内容ですよ!

それぐらい重要ということ。

時間はあくまで目安で、複数回潜った場合、お店や医師によっては24時間は空けましょう!という場合もあります。

当店も24時間に賛成です。


宮古島滞在、体験ダイビングスケジュール!

例1:宮古島3日間滞在で体験ダイビング2回の場合

1日目 宮古島到着、ドライブor島内観光
2日目 体験ダイビング 2ダイブ スタートam8:00 終了pm12:00
※18時間以上経過
3日目 宮古島出発 pm14:00

例2:宮古島2日間滞在で体験ダイビング1回の場合

1日目 宮古島am8:30到着
ボート体験ダイビング 1回 スタート時間 pm12:00 終了pm15:00
※12時間以上経過
2日目 宮古島出発 pm16:00

飛行機の時刻は実際にありませんが、例としてはこんな感じでお楽しみいただけます。

当店では午後のコースも出港しておりますので、ダイビング可能です。
午後から2ボートダイブの場合、季節によって受け入れが可能かどうかがありますので、
お電話にてお問い合わせください。


飛行機だけじゃない、山越え標高が高い場所も危険

スタッフ内川は、伊良部島に来る前に東京のダイビングショップで働いていました。

活動範囲は静岡県・伊豆をメインにダイビングツアーをしていたのですが、
一日に2ダイブ、18メートル以上潜ることが数多くありました。

伊豆から東京の帰り道、箱根の峠を越えると近道なのですが、
18メートルよりも深く潜っている場合、別ルートを車で通りました。

理由は、標高が高いから。箱根の峠の標高は800m以上あり、減圧症のリスクが高まるからです。

一般的に標高400m以上となると危ないと言われています。

宮古島はサンゴが隆起した島なので、山がないため、その点は安心です。


まとめ

今回のブログは減圧症、リスクの話でちょっとコワイじゃないか。と思われる方もいるかもしれません。

ですが、ルールを守ればリスクは減らせます。

実際にkailaでダイビングして翌日飛行機乗って帰ったお客様で減圧症になった方はいません。

ご安心ください。

終了時刻や飛行機の時間等、相談したいことがありましたらお気軽にお問い合わせください。