こんにちは!伊良部島ダイビングショップkailaです。
ダイビングライセンス講習のときダイビングするにあたっての健康状態チェック表にあたる
病歴診断書について学びます。
各項目に受講生が当てはまらなければ深堀して学ぶ機会は少なく、当てはまっていなくてもいくつかの危険性や注意事項が含まれています。
kailaではご予約をいただく前にご参加されます全てのお客様に
健康状態をお伺いするチェック表をこの病歴診断書をもとに作成しております。
その一つに糖尿病の項目があります。
kailaでは糖尿病の病歴がある場合は医師からの診断書を提出していただく必要があります。
糖尿病があるとダイビングができるのか。今回のブログは糖尿病についてお話いたします。
体験ダイビングをご予約される方も同様に健康チェック表を確認する必要がありますので、
重要事項です!
糖尿病だとダイビングができない場合がある。
今のところ糖尿病の人にダイビングを禁止する根拠となるデータは不十分です。
また、ダイビングをされている中高年の方々の中には、糖尿病を抱えていても上手にコントロールしてダイビングを楽しまれている方も多くいらっしゃいます。
しかし、インスリン注射や内服薬の治療を受けている方は、低血糖発作などのために事故を起こす危険性がいつもより高くなっていることも報告されています。
全ての方がダイビングできるという方ではなく、症状や状態によってはダイビングをできない人もいたりする、ということを理解しておくことが必要です。
ダイビングのガイドライン
レジャー・スクーバダイビングの安全性の向上を目的とした団体、DAN japanが糖尿病患者がダイビングする際のガイドラインを作成しています。
ガイドラインでダイビングできる条件として
18歳以上で以下の条件に合致
- HbA1c値が適切にコントロールされている(9%以下)
- 全身状態が良好(合併症がない)
- 医師の管理下にある
- 近日で投薬内容に変更がない
- 低血糖により意識消失したことがない
- 低血糖の対処に、他人の助けを受けたことがない
ダイビング当日の血糖値の測定
血糖値
≥150mg/dL
ダイビングエントリー前に安定しているか、上昇傾向にあることが必要
傾向を確認するために、エントリー前に少なくとも以下のタイミングで血糖値を3回測定する
60分前
30分前
00分前
- 血糖値が150mg/dl以下、300mg/dl以上の場合はダイビングを延期する
- ダイビング及び水面休息中は非常時用の薬を持参
- ダイビング後12 ~ 15時間は頻繁に血糖値をモニターする
糖尿病患者は以下を避ける
- 30m以上の水深
- 60分以上のダイビング
当店では上記のガイドラインに従って営業いたします。
糖尿病の人がダイビングをするときのリスク
糖尿病の人がダイビングで最も気をつけたいのが「低血糖」です。
低血糖の典型的な症状は、強い空腹感、冷や汗やふるえ、動悸などの交感神経刺激症状、眼のかすみや眠気(生あくび)などです。
重症になると、意識がもうろうとなり、異常な行動やけいれんなどがでて、昏睡に陥ります。
もし水中で低血糖に陥っていると気づいても、ダイビング中すぐに浮上することは難しい場合がほとんどです。
ダイビング中に症状発作が出ると水中事故が起こる危険性が高まります。
また、ダイビングではバディシステムがある関係上、グループの仲間、インストラクターなどいっしょに潜る人も事故の危険にさらしていることも忘れてはなりません。
当店でご予約ができない方
医師の診察を受け、医師署名がある病歴診断書を取得しても当店では以下の内容が該当する場合、
ご予約を受け付けておりません。
- 肥満体質
- 2年以内に意識消失やけいれんなど、重い低血糖発作を起こした。
- 網膜症や神経障害などの進行性の合併症がある。
- 糖尿病を上手にコントロール出来ていない、自己管理が出来ていない。
- 糖尿病の人が運動をするリスクや危険性をよく理解していない。
- ダイビング当日、血糖値を自分で測定できる機器を用意できない。
ダイビング事業者は『もしこんなことが起こったら』を常に想定しながらお客様をご案内する義務があります。
毎日、水中事故のリスクを減らすため、細心の注意をはらいお客様をご案内しております。
お客様ご自身にもご協力、ご理解をいただく必要があります。
ダイビングショップへの虚偽の報告は危険性が大変高まりますので、
軽い気持ちで参加することのないよう十分注意していただきたいと思います。
まとめ
糖尿病をお持ちの方が絶対にダイビングができないというわけではありません。
ダイビングするには病歴診断書の取得が必要ですが、取得前に当店へご連絡をお願いいたします。
ご予約フォームのメールのやり取りでも構いません。
お気軽にお問い合わせください。