シュノーケリングやスキューバダイビングで人気があるクマノミ!
近くに寄ってきたりする子もいたり、可愛いですよね!
中でも人気なのが、カクレクマノミ!
ディズニー映画『ファインディング ニモ』ではモデルになって人気が出ました。
今回のブログはカクレクマノミが人気な理由のお話です。
ブサ可愛い

名前の通り、イソギンチャクに隠れるしぐさからカクレクマノミという名前が付きました。
イソギンチャクへの依存度が高く、常に体はイソギンチャクに触れています。
尾を大きく揺さぶりながら体をくねくね泳ぐ様子はかわいらしいです。
イソギンチャクに隠れる。という生態から臆病なのか大人しいからなのか、
威嚇したり攻撃してくることはほとんどありません。
しかし、近くでカクレクマノミの顔をよく見てみると、目が怒っているように見えるんですよね!
しかも口は『タラコ唇』。歯がほとんどないのかな?
ブサ可愛い感じがして、スタッフ内川も大好きなお魚です。
住んでいる深さ
スタッフ内川が今までダイビングで出会ってきたカクレクマノミで、
一番深い場所で出会った子は17.8mくらいの深度でした。
浅い場所は1mくらい。
クマノミの仲間全体的にこのくらいの水深で見られることができます。
たまに薄っすら白っぽく少し透明な子も!
お魚って、その場所の環境によって擬態して、色合いが変わることがあるのです。
ある場所の砂地ダイビングポイント、水深が浅い場所のカクレクマノミは、オレンジ色が薄くちょっと白っぽく、尾ビレが少し透き通っている子がいます。
この子を発見したときはビックリしました!
カクレクマノミの寿命
スタッフ内川が伊良部島に来て11年が経ちました。
その頃から、ずーっと同じ場所で同じ子がいます。
ということは、11年は生きているということ!
一般的に平均寿命は15年くらいといわれています。
なかなか引っ越しすることは少ないお魚なので、
何年か経っても同じ子に会いに行くことができますよ!
カクレクマノミの大きな特徴!
カクレクマノミには、大きな特徴があります。
それは性転換をすること。
カクレクマノミは、イソギンチャクで生活をしている家族の中で一番に大きなものがメス(母ちゃん)となり、その次に大きなものがオス(父ちゃん)となります。
メスとオスの見分け方は大きさの判断のみ。
そして、この2匹がカップルとして繁殖行動をします。
その他子供たちは、オス・メスの性別が付かない子供なんですね!
そのため、子供のカクレクマノミは繁殖行動を一切しないのです。
このような生態行動の理由としては、決して強くない魚であるカクレクマノミが、一番大きなメスが卵を産卵することにより、たくさんの卵を残すためだと言われています。
また、もしこのメス(母ちゃん)が死んでしまった場合は、その次に大きなカクレクマノミであるオス(父ちゃん)がメスへと性転換し、そして次に大きなメスでもなくオスでもないカクレクマノミがオスに昇進するんですよ!
不思議な世界ですよね!
触らない
イソギンチャクって
住んでいる環境が嫌になったら引っ越しするって知っていました?
イソギンチャクも生き物なので、自分が住みやすい環境を好むわけです。
新鮮な水が入ってくる潮通しの良いところとか。
中でも、人間がシュノーケリングやダイビングで触ったりしていると攻撃を受けていると感じます。
彼らからするとかなりのストレスになっていることは間違いありません。
これはカクレクマノミも一緒です。
あまりにもストレスを感じでしまうと別のイソギンチャクに行ったり
そのイソギンチャクとお引越ししてしまいます。
ゆっくり観察、写真撮るときも触れないようにしましょう。
イソギンチャクには毒。カクレクマノミは大丈夫?
本来、イソギンチャクの触手には無数の「刺胞」と呼ばれる毒の入った針のようなものを魚などに打ち込み毒を与えます。
カクレクマノミも魚ですが、常に触れても大丈夫な理由は
カクレクマノミを含めたクマノミ類の体表を覆う粘液(バリア)の化学組成がイソギンチャク類の粘液の化学組成に似ていることにあります。
そのため、イソギンチャクはクマノミ類を外敵とは認識せず、毒の刺胞を発射しません。ほかの魚には発射しますよ!
クマノミたちはそのバリアをまとっているおかげでイソギンチャクに隠れることができ、
大きな魚(捕食者たちから)身を守っているんですね!
しかし、イソギンチャクにはメリットがあるのか。
あるのです。
イソギンチャク側からすると、常に自分の身体の周りをクマノミが泳いでくれるので
新鮮な水がずーっと入ってきます!健康な身体を維持することができるんですね!
カクレクマノミにもイソギンチャクにもメリットがある。
共生関係をもってお互い助け合って生きている。
これからカクレクマノミと出会ったら
見方が変わってまた一段と楽しくなりますよね!