宮古島のとなり伊良部島体験ダイビングショップ青の洞窟kaila|少人数で初心者向けのお店

ビーチで個人シュノーケリングと潮の満ち引きの上手な付き合い方

kailaのツアーをご参加いただいた後、ゲストさんから

『これからシュノーケリング行くのですが、どこのビーチが楽しいですか?』

とよく聞かれます。ほぼ毎日。

その際、今日の風向き、潮の干潮満潮時間、そのビーチでの注意事項などを考慮してお伝えさせていただいています。

中でも重要なのが潮の満ち引き、干潮満潮の時間です。

風向きが悪ければビーチの波は白波がたっているので

『あっ、危険だな。』と目で見てわかりますが、

潮の流れは目で見てわかりにくいのです。

実際、穏やかそうに見えていても川のように流れている場所もあります。

潮の流れは干潮満潮の影響による場合がほとんどです。

シュノーケリングはスキューバダイビングと違って手軽に自分たちで器材を揃え遊ぶことができますが、

その反面、知識なしに海で遊ぶことは大変危険です。

今回の記事は個人でシュノーケリングされる方が少しでも安全にシュノーケリングを楽しんでいただけるように

重要な潮の満ち引きとの関係性、安全にシュノーケリングを楽しめる方法をお伝えいたします。


潮の満ち引きってなに?

潮の満ち引きとは、潮汐(ちょうせき)、潮の干満(しおのかんまん)ともいいますが、1日に1~2回のゆっくりした海面の昇降をいいます。

潮の満ち引きが起こる主な原因は、月が地球に与える引力と、地球が月と地球の共通の重心の周りを回転することで生じる遠心力を合わせた「起力」で起こるということ。

ちょっと難しいですが、地球規模で起こっていて、その日に同じ時間帯でも場所が変われば潮の満ち引きも変わります。

そして、干潮と満潮の時間が毎日同じ時間に起こるわけではありません。

ビーチでツアーをしていると、遠くにいる観光客が

『去年来たときよりも海の水が引いてるー。』

と大きな声で騒いでいるのをよく耳にします。

そういうことです。


潮見表のチェック

ビーチに着いてからチェックするのではなく、ホテルにいるとき、または、旅行前にチェックしておくことがベストです。

訪れるビーチで一日のうち一番ベストなコンディションは潮の満ち引きで決まるといっても過言ではありません。

 

例えば、ちょっと波が高い日には干潮の時間帯に合わせてビーチに行ってみると穏やかなビーチに入れたり、

海全体が穏やかなときには、満潮の時間帯に合わせてエントリーすると海の水の透明度がよかったり。

この例えは”絶対にそうですよ”ということではなく、あくまで参考までにしていただきたいのですが、

kailaスタッフ内川もツアー前日には必ず潮見表をチェックして翌日の波浪予報と共にツアーの波のイメージをします。

当店は、初心者さんに優しいダイビングショップですので、常に穏やかなダイビングポイントを求めています。

潮見表の探し方は、googleで”訪れる場所”と”潮見表”で検索するとヒットするでしょう。

潮見表は上記表の”グラフ”タイプと”テーブルタイプ”の表がありますので、両方ともチェックしましょう。


潮の名前

大潮

満月と新月のころ、潮の満ち干の差が最も大きくなる時。潮の流れが強くなることが多いです。満潮時と干潮時の水位の差は大きいときで2mほどにもなります。6時間ほどでそれだけ海の水が動いているということを考えると凄いですよね!

中潮

大潮の前後にあります。大潮についで干潮と満潮の高低差が大きい潮回り。

サンゴの産卵も6月中旬から下旬にかけて、大潮前の中潮に産卵すると言われています。

大潮の大きな水の動きに合わせて卵が遠くまで運ばれるようになっているのですね!

小潮

海の干潮、満潮の昇降による差が特に小さいときのことを指します。

島の方から伺った話では、グルクンの船釣りには小潮が一番釣れるらしいですよ!

長潮

満ち干の差が最も少ない時の潮。長く同じ状態が続いているように見えることがから付けられた呼び名です。

若潮

「長潮」を境に、大潮に向かって潮の干満差が少しずつ大きく変わっていく、 そして、再び大きくなる状態を「潮が若返る」と言いうことから

長潮の翌日が「若潮」と呼ばれています。


潮止まり

潮止まりとは、言葉の通りの動きが止まる状態のことです。潮の流れを避けたいとき、この時間帯にビーチへエントリーすると安心といえるでしょう。

潮止まりとはいつか。

例えば、干潮、満潮の時間が12:00だったとします。

その前後、約30分ほどの間が潮止まりの目安です。

スタッフ内川がダイビングライセンス取得したときのインストラクターの人が教えてくれました。


宮古島・伊良部島のビーチの特徴

ビーチの沖側を見てみると、直線状に白波が立っている場所を目にすることがあると思います。

この白波が立っている場所が水深が浅く、サンゴ礁になっているところです。

これをリーフと呼ぶのですが、このリーフが波をブロックしてくれてビーチに大きな波が入りずらくなっています。

宮古島、伊良部島の有名なシュノーケリングで楽しむビーチのほとんどは、このリーフに囲まれていてラグーンの形状の場所が多いです。

リーフで波をブロックしてくれるからといっても安心してはいけません。

波が大きいとリーフを越えて、ビーチの水際まで波のうねりが届くことがあります。


カレントを知っておこう

流れとか潮流の意味なのですが、リップカレントという言葉を聞いたことないでしょうか。
離岸流のことです。
波は沖から海岸へ打ち寄せますが、海水はどんどん岸に貯り、どこかから沖にもどろうとするその逃げ道に水が集まり
岸から沖の方へ向かって一方的に流れる速い流れが起こるのです。
離岸流によって引き起こされる潮の流れは凄まじく、一気に沖へ流されてしまいます。

海が荒れている日に起きやすく、周りが白波立って荒れているにもかかわらず、

その一か所だけ白波が立っていない、または、他の場所よりも波が無い場所は要注意です。

離岸流が発生している可能性があると言えるでしょう。

一番安全なのは、白波が立っているときにビーチに入らないということ。


ライフジャケットかウェットスーツを必ず着用

個人でシュノーケリングされている方で、ライフジャケット、または、ウェットスーツを着用している人の方が少ないのではないでしょうか。

浮力を確保するものを身体に身に着けることは、

車でいうとシートベルト着用と同じような意味合いです。

必ず着用しましょう。

シュノーケリングによる水難死亡事故の発生原因の要因の一つとして

ライフジャケットを着ていなかった。とか

ウェットスーツ着用無し、浮輪・フロート無し。という報告が多く上がっています。

kailaでご案内するシュノーケリングツアーでは必ずライフジャケットかウェットスーツをお客様に着用していただいております。

これはマリン事業者としての義務です。

個人でシュノーケリングされる方も必ず着用しましょう。


スタッフ内川が着用するオススメウェットスーツ

夏のビーチシュノーケリングツアーのとき、

実際に僕はこのウェットスーツを使っています。

ライフジャケットは首回りが苦しい。

手首足首まであるウェットスーツは暑苦しい。

動きやすくて浮力もあるコレが一番!

『ウェットスーツ スプリング』でネット検索するとヒットしますよー!

肌の露出部分が日焼けやクラゲなど気になるようだったら、この下にラッシュガード着ちゃえばOK!

残念ながら、レンタル用のスプリングはご用意しておりません。


まとめ

はじめてシュノーケリングされる方、ちょっと不安だなという方はマリン事業者にツアーの申し込み、ご予約されることをオススメ致します。

その場所の注意事項はもちろん、その場所の見所、楽しみ方を熟知しているからです。

自分たちで自由にシュノーケリングされる方は、その場所の注意事項を事前に情報チェックし、

浮力確保できるものを身に着けてエントリーすると

安全に楽しむことができますね!

宮古島青の洞窟ダイビング