宮古島のとなり伊良部島体験ダイビングショップ青の洞窟kaila|少人数で初心者向けのお店

漂流ゴミと分解時間

伊良部島の海は青くて綺麗ですが、

ビーチを歩いて散歩していると沢山のゴミが打ち上っていることに驚きます。

日本語、中国語や韓国語・英語、何語かわからない言語で書かれているペットボトルたち。

サンダルや洗剤の容器、発泡スチロールなど様々なゴミ。

日本だけではなく海外からも流れ着いているということ。

その光景を目にすると

ゴミの多さの衝撃と驚きと悲しさが一気にドーンッとやってきて

毎回のやるせない気持ちでいっぱいになります。

 

私たちが所属するダイビング指導団体、PADIの記事で目にとまるものがあったのでご紹介します。

それは、ゴミの分解時間です。

自然界に流れ出たごみ。

海に流れたごみは、ほぼほぼ回収されることはありません。

下の票は「ゴミが自然界で分解されるのに要する期間」を表しています。

 ガラス製のボトル  100万年
 モノフィラメントの釣り糸  600年
 プラスチック製の飲料ボトル  450年
 紙おむつ  450年
 アルミ缶  80~200年
 発泡プラスチック製のブイ  80年
 ゴム長靴の底  50~80年
 発泡プラスチック製のカップ  50年
 ブリキ缶  50年
 皮革  50年
 ナイロンの生地  30~40年
 プラスチック製のフィルム容器  20~30年
 ビニール袋  10~20年
 タバコのフィルター  1~5年
 ウールの靴下  1~5年
 ベニヤ板  1~3年
 ワックス加工のされた牛乳パック  3ヶ月
 リンゴの芯  2ヶ月
 新聞紙  6週間
 オレンジやバナナの皮  2~5週間
 ペーパータオル  2~4週間

 

ガラス製のボトル100万年って…。

自然界に流れでたら分解されることはないってことですよね。

クジラなどの大型の海洋生物の胃にはプラスチックごみが大量にある個体も沢山いると聞きます。

大型に限らず、小型生物も同じでしょう。

プラスチックごみは紫外線によって劣化し小さく分断され、小さなプラスチックになります。

これがよく耳にするマイクロプラスチック。

これを誤って魚が食べて、その魚を人間が食べる。

とんでもないブーメランです。

マイクロプラスチックは有害なの?

マイクロプラスチックはダイオキシンなど海中の有害化学物質を取り込みやすいとのことで、

海洋を広い範囲で移動するので、有害化学物質の運び屋となって海に汚染が広がってしまうのです。

ある研究では、海の生物がエサと間違ってマイクロプラスチックを食べてしまうと、炎症反応、摂食障害などにつながる場合があることがわかっています。

また、マイクロプラスチックを摂取したプランクトンを小魚が食べ、

中型の魚が小魚を食べ、

さらに大型の魚が中型の魚を食べ…という食物連鎖を通じて、

有害化学物質が生き物の体内に蓄積する可能性も懸念されています。

海のゴミの8割は、街から来ている

ポイ捨てゴミは排水溝から川に出て、海にたどり着きます。

結局は全て海なのです。

このままゴミが増え続けるととんでもないことになるよ!

とある団体が調査報告を上げています。

それは、「2050年までに、海中のプラスチックの重量は魚の重量を超える」というもの。

耳を疑いたくなるような話で、もう30年を切っているんです。

このままゴミが増え続ければもっと早くなるかもしれません。

私たちにできること

マイバッグ、マイボトルを持参する

「使い捨て」のものはできるだけ買わない、もらわないことがとっても重要。

今現在、多くの方がマイバッグ、マイボトルを利用しています。

私の家も数年前から買い物では袋をもらいません。買い物カゴを利用しています。

MYカゴは使ってみると袋よりも大変便利だと気付きます。

頑丈で袋みたいに破れることはないし、沢山のモノを入れることができます!

ゴミの捨て方は適切に

住んでいる地域によって違いはありますが、しっかりと分別してごみを捨てる。

リサイクルに使用されるものはしっかりと分けましょう。

当たり前ですが、ポイ捨ては絶対にしない。

使い捨てプラスチック製品を買わない

いつも買っている身近なもの。例えば、スーパーの袋とか。

ものを大切に使う

ゴミを減らすためには、手持ちのものを再利用することも大切です。

海のゴミを拾う

日本全国でビーチのゴミ拾い、ビーチクリーンを行っている団体が沢山あります。

そして、私たちダイバーもゴミを拾います。

海の中のゴミは私たちダイバーしか拾えないですからね。

スタッフ内川もガイド中にちょっとしたゴミが目の前に落ちていたら拾います。

まとめ

当店はダイビングショップですので、常日頃、海には沢山お世話になっています。

地球温暖化に注目が集まりがちですが、海のゴミ問題もそれと同様に考えていく必要を感じます。

ダイビング指導団体PADIのプロジェクトAWAREというコースがあります。

これは、世界中の水中環境が危機に瀕していることを知り、

水中の自然を守るにはどんなことができるのかを理解できるようになります。

ゴミが無くなるように活動していきたいと思います。


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